開発概要
【事 例】 ディスプレイブラケット
【顧 客】映像機器メーカー様
【依頼内容】 大型のディスプレイを懸架するためのブラケットを開発したい
【仕 様】
- 重量100kgの大型ディスプレイを、展開状態と格納状態の2形態で懸架できること
- 懸架用のリフターは既製品(客先選定)を用いて、このリフターへの取付ができること
開発の流れ
1.技術相談

開発目的を共有し、顧客のイメージをお聞きしました。技術相談時のイメージは図1のようなものです。まずは、ざっくりとしたイメージを共有することから話がスタートします。
2. 概略設計

まず机上で大きさ感や使用する部材、部品構成などをあたります。概略設計の際には下の図のように、おおよその構成や原理を計算、スケッチして製品イメージを固めます。必要に応じて、いくつかの代案を考え、メリット・デメリットを比較したうえで最終案を絞り込んでいきます。
おおよその方向性が定まったら、3D CADによりそれぞれの形状や配置をモデル化し、概略設計の提案資料を作成します。下図のような概略設計資料としてまとめて提出させていただき、客先にて検討いただきます。このように詳細設計に入る前の段階から、3Dの完成イメージを共有できますので、お互いの認識の齟齬があれば早期に軌道修正が可能になります。


3. 詳細設計
概略設計結果を客先にて評価・検討いただき、問題なければ試作のための詳細設計を行い、製作図面を作成します。製作図面は、全体の組立状態の組図と、具体的な取り合いや詳細な製作方法を加味した部品1点1点を部品図を作成します。ここまでくると具体的な部品の詳細や、製作コストなども見えてきます。


4. 試作

客先にて製作図面をご確認いただき、問題なければ実際に試作します。当社では設計だけでなく、製作までお受けできることが特徴です。部品製作、購入品手配から、組み立てまでを行い試作品としてお客様に納入いたします。
5. 評価・検証
試作品を実際に評価・検証して、問題点や修正点を洗い出します。基本的には評価・検証はお客様にて行っていただきます。問題点があればその都度フィードバックしていただき、設計変更への要望事項を取り巻まとめます
6. 設計変更・量産設計
必要であれば設計変更を行い、量産体制へ移行します。当社ではもちろん量産での対応も可能ですので、安心してお任せください。設計・開発段階からかかわっている分、製品の特長や改善点等を把握したうえで、末永い製品供給のお付き合いが可能です。